ジャパンオープン 若手選手の躍進!
- tokyotenniscafe
- 2023年10月25日
- 読了時間: 2分
新型コロナウィルスが収束して迎えるジャパンオープン。新時代の幕開けを予測するように若手選手が躍進した大会となりました。
まず車いすテニスの部では昨年レジェンド国枝慎吾選手に本当にあと一歩の差で涙をのんだ小田凱人選手(17歳)が初優勝を飾りました。驚くことに車いすテニスでは最も弱いとされるサービス、ネット前での動きに対してこれまでの車いすテニスのプレイとは全く異なる試合運びでわたしたちを魅了してくれました。
男子シングルスの決勝戦は、シード選手が次々に早期敗退する中で勝ち上がった、アメリカのシェルトン選手(21歳)が、ロシアのカラツェフ選手をストレートで破りツアー初優勝を飾りました。アメリカの大学テニス出身で今年度初めて海外に進出したシェルトン選手は、左きき、高身長という恵まれた体格から繰り出すサービスを武器に、躍動感あふれるテニスでカラツェフ選手を圧倒しました。そこには、初の決勝戦に挑む気負いなどはまったく感じられず、スリルあるプレイを楽しむかのような雰囲気を醸し出していました。

今年のジャパンオープンを語る上ではず
せないのが望月慎太郎選手(20歳)の
躍進。1回戦をフルセットで破りツアー
初勝利をあげたうえに、フリッツ選手、
ポピリン選手と次々トップ選手を撃破し
てベスト4に輝きました。
驚いたのはその結果だけでなく、試合の
内容でした。ビッグサーバーの対戦相手に対して1球でも多く返す粘り強さと、そして前へ前へと超攻撃的に転ずる前での動きにはこれまで見たこともない新しいプレイスタイルを披露してくれました。
望月選手がわずか1カ月前のデビスカップで、シングルス2敗で涙をのんだ同じ選手と思えない活躍ぶりで世界をびっくりさせてくれました。近い将来、同世代のアルカラスやシナーとツアーを戦っていくのも夢ではないと期待させてくれました。
3選手に共通するのは、ひとつの試合の中でも「今まさに成長しているのではないか」と思わせる場面がいくつもいくつもあったことです。時には若さゆえのもろさも併せ持った若き選手たちに次はどのように驚かされるか楽しみで仕方ありません。
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